感応同苦・感応同悲・感応同喜



芳村思風一語一会 vol.2958
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感応同苦・感応同悲・感応同喜
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今までは、共感同苦、共感同悲、共感同喜でした。
共感から感応に変わりました。
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感応は、理屈を超えたもの。
仏教用語にも「感応妙」や「感応道交」という言葉もあります。

理性は短所や違いを探す。
感性は長所や同じ所を探す。
違いを探すから、対立がおこる。
同じを探して、共感するのは感性。

人間の本質は、こころ。
理屈じゃない心が欲しい。
心が満たされたいと願っている。

「心をあげる」とはどういうことか?

誰もがみな自分の気持ちをわかって欲しいと願っている。
「そうか、そんなに辛かったのか。わかってあげなくてごめんね」
「そうだよな~。わかるよ」と受け止めること。気持ちを理解してあげること。
「がんばれ!」ではない。
「そうか、そんなに苦しかったのか~」と苦しみを共に感じること。

許してあげる、待って居てあげる、好きになってあげる、認めてあげることが
心をあげるということ。

心は、満たされきることはない。
なぜなら求めるものは、人それぞれ違うから。
お互いに「どうして私の気持ちをわかってもらえないのか?」と思っている。
誰もがみな「私のことなんか誰もわかってくれない」と思っている。
自分が「愛されたい」と思うようには、愛されることはないから。
親は、どんなに努力しても、子どもは「父親も、母親も、オレのことをわかっていない」と感じている。

子どもが思っているようには、子供を理解していないから。
それは、子どもが求めるものと、父母が思っていることには、必ず差があるから。

男女の関係においても同じ。
男性がどれだけ女性を愛しても、女性は満たされることはない。
女性がどれだけ男性のことを愛しても、男性は満たされることはない。
それは、男性が求めるものと、女性が求めるものが違うから。
長年連れ添った夫婦でも、言わなければ伝わらないことも多い。
「それくらいわかってくれよ」でけんかになってしまう。

お互いがお互いのことをわかる努力をする。伝える努力をする。
「これだけ愛しているのに・・・」と思った瞬間から、押し付けになる。
「これでいいのか・・・」
「こうしたら喜んでくれるかな・・・」
と悩む心に「愛」がある。

一緒に苦しみ、一緒に悲しみ、一緒に喜ぶことで、心が通じるのです。
共鳴・共振・共感から感応へ


やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・

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